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シャツの袖丈にまつわる理想論について

6月に英国acorn社から個人輸入したシャツの生地。

そのうちの1枚が、ようやくシャツになって手元に届きました。





いやいや、この間(といっても、もう半年も前ですが)まで一枚の布だったのが、こうして服になるというのはちょっとした感動ですね・・。

型紙の修正もうまくいったようで、着心地はかつてないくらい良好です。

今回、特にお願いしたのは、「手を伸ばした状態でなく、曲げた状態で十分な(つんつるてんにならない)長さを確保して欲しい」ことと「手首周りをタイトにすることで、袖が手首から飛び出さないようにしてほしい」ことでした。





こうすることで、バッファ部分の長さはカフの手前の僅かなたるみとなり、肘を曲げてもバッファ部分のたるみが解消するだけで、つんつるてんにならずに済む、というわけです。

とてもシンプルで有効な仕組みなので、「あらゆるシャツは袖口にバッファを確保すればいいのでは」と思っていたのですが、体型は人によって様々。フィッターの方から聞いたお話では、これがよく機能する場合と、そうでない場合とがあるそうです。

手首と前腕に極端な落差がない場合は、カフがスムーズにスライドするため、この仕組みはうまく機能するのですが、スポーツ選手のように細い手首に極端に発達した前腕がある場合は、肘を曲げたときにカフがひっかかってしまいスライドしない(カフをタイトに設計してあるため)というのです。

確かにこの場合は、カフを緩めにして袖丈を「腕を伸ばした状態でジャスト」にするしか方法がなさそうです。そうでなければ、MA-1のように伸び縮みするカフを取りつけるしかない・・。

自分の体形だけを前提に、理想を追い求めればよいだけの私と違い、あらゆる体型の顧客を相手にしているフィッターは、顧客の体形や好みに対応するため、膨大な数の引き出しを持っていなければならないのだな、と再認識させられた次第です。
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