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ドイツ生まれのセルロイド、モンブラン146(テレスコープ)

2019年07月21日
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エンピツ・消しゴム、万年筆
松本零士の名著「男おいどん」で、主人公がメガネのフレームを火であぶって修正しようとしたところ、フレームがすごい勢いで燃え上がるシーンがあります。

「今どき、セルロイドなんかなぜ使う!」と怒り狂う「おいどん」こと大山昇太。

1970年代初頭の漫画にして、既に過去の遺物・危険物として罵倒されてしまう素材、セルロイド。

万年筆の素材にも、1920年代から1950年代くらいにかけてよく使われていたようですが、非常に燃えやすく(170度で自然発火)、また劣化もしやすいため、日常品の素材としては、この時代には既に殆ど姿を消していたのでありましょう。

それから(男おいどんの時代から)45年もの歳月が流れた現在において、劣化が進行しているであろうヴィンテージ品(万年筆)を欲するというのは、ちょっとリスクが高すぎです。

とはいうものの。

本当に魅力的なのですよね。1950年代のモンブラン146は。そして、劣化しやすいセルロイド軸に壊れやすいテレスコープの吸入システムと、危険もいっぱいだそうです。

いつかは絶滅すると思われる、セルロイド製の146。そうと分かっていて買うのも何だか・・と躊躇していたのですが、いや、自分もいつか絶滅するのだから、どのみち同じことだ、と思い直して、このところ出物を探しておりました。

そして今日・・。ようやく手元に届いたブツがこちらです。



噂には聞いておりましたし、試し書きもしたことがあるのですが、やはり通常の146より一回り小さい(短い)ですね。尻軸が丸くて短いのが主要因のようです。



セルロイドのボディです。間違っても「おいどん」のように火に近づけてはなりません。



バイカラー(2色カラー)のペン先がとても魅力的なのです。小ぶりな144や142も魅力的なのですが、146のペン先の金/銀のバランスが私は一番好きです。



さて、届いたときには水を吸入してありましたが、これを排出してインクを入れなければなりません。



壊れやすいと評判のテレスコープ吸入システムですが、「一度回し始めたら決して逆転させてはならない」という掟を守れば、それほど恐れなくても大丈夫、とも言われているようです。

びくびくしながら作動開始。途中で手ごたえが変わるものの、気にせず回し続け、無事に降ろしきることができました。

その後、インクの吸入も無事に完了。

スリットが詰まりすぎなのか、インクの出が悪く、書き味も良くありません。近日中に専門店の有償調整に出したいと思います。

高温多湿な我が家は、1950年代生まれのセルロイド軸には過酷な環境かと思いますが、できるだけ長生きしてもらえるよう、置き場を工夫しなければなりませんね。
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カッタウェイ・カラー
Posted by カッタウェイ・カラー
1)80年代アシックスタイガーや70年代オニツカタイガーを中心としたヴィンテージスニーカー,2)昔の「ジーパン」,3)英国調トラッド服,オーダースーツや革靴,4)オールド国産タックルとルアー釣り,5)ヴィンテージ万年筆,6)その他昭和レトロ・懐古趣味の雑記などについて書いております。

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