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カレル・チャペックの「切手コレクション」を読んで。

チェコの作家、カレル・チャペックの短編集に収録されている「切手コレクション」という作品は、けだしコレクター必読の書であります。

内容は、主人公の老人が語る昔話といった構成で、少年時代の切手コレクションを通じて育まれた友情と、誤解による破綻、そして後悔といったものです。

「探して発見する、それは人生が人間に提供する最大の緊張と充足だな(カレル・チャペック著/田才益夫訳:青土社カレル・チャペック短編集「切手コレクション」より)

コレクターの収集癖を、文学的に肯定してくれたようで嬉しくなります。

確かに、私の収集癖にしても、「あるモノが欲しい」というよりは、「探しているものを見つける」という狩りのような高揚感こそが、その根幹であるのかもしれません。

さすれば、長年探していたものを入手すると感じる、一抹の寂しさのようなものは、「探しているものが一つなくなったこと」に対する寂寥感であったに違いありません。

そして、チェコの偉大な作家は主人公を通じてこうも語ります。

「人間は誰もが何か探すものを持っていなきゃならん。切手でなくとも、真理でもよし、あるいは、金シダでも、せめて石器の矢じりでも、骨壺でもいいさ。(カレル・チャペック著/田才益夫訳:青土社カレル・チャペック短編集「切手コレクション」より)

誤解から友情を失った悲しいお話ではありますが、ラストに救いがあります。人生が続く限り、収集癖もまた続くのであります。
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コメント

コメント(2)
哲学ですねえ
カッタウェイさん

お疲れ様です。チャペックですか……、読んだことありませんが、「切手コレクション」とは、なんとも良いタイトル(笑)。
チェコ切手から、コレクションを始めると良いと、どこかで読んだことありますが、ヨーロッパでは交換会などもさかんのようですね。(日本で切手市にいくと、玄人っぽいおじさんが多くて近づきがたいという(笑))

年末なので、まとめて読書したいですね。今年は、ありがとうございました。良いお年を。

しんのすけ

2019/12/30 11:27 URL 編集返信
カッタウェイ・カラー
To しんのすけさん
年末年始は読書にもってこいですね。お金もあまりかかりませんし。

こちらこそありがとうございました。移転後で勝手の分からない中、コメントいただけて嬉しかったです。来年もよろしくお願いいたします。

カッタウェイ

2019/12/30 20:33 URL 編集返信
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