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1980年代前期に作られたモンブランの144(ボルドー)

モンブランの万年筆、144には、50年代のテレスコープ型と80年代(~廃盤)の両用式との、2種類が存在します。

両用式の144は、テレスコープどころか吸入式ですらなく、コンバーターorカートリッジという簡便な方式を選択しています。

144.jpg

キャップもねじ式ではなく嵌合式となっております。

校正など、ちょこちょこ書いてはペン先をしまうような使い方には最適であるように思います。

この手の作業用には、パイロットのセレモを使っていたのですが、職場用と自宅用の2本が必要となったため、少し趣味性の高いモンブラン144を購入してみました。

1985年の保証書が付いていましたので、作られたのはそれより少し前だと思われます。

20200502_224717(1).jpg

全金のニブ。首軸だけ黒い最初期型のモデルです。144は全金のニブがよかったので、ここは譲れないところでした。

146のように、外枠と内枠のバランスがいい(と勝手に私が感じている)ニブの場合は、バイカラーも好きなのですが、144は先端の外枠が大きい割に、下側は外枠が殆ど上から見えないので、バイカラーにするとなんだか落ち着かない感じがするのです。

それから、144でも146でも、外枠と内枠の境目に飾り線が入っているのは、あまり好きではないのです。149の巨大ニブにはぴったりだと思うのですが、144や146は飾り線がないほうがスッキリしていて好みです。

この飾り線、革靴のパーフォレーションに通ずるものがあるように感じております。

さて、この初期型144なのですが、モンブランのコンバーター(現行品)が使えないので注意が必要です。

代わりに、ペリカンのコンバーターを購入して取り付けました。価格は千円。作りもよく、何の問題もありません。

モンブランは、144の後期型時代にコンバーターの仕様を変更し、ねじこみ式に切り替えたそうでして、今モンブランブティックに行っても旧型のコンバーターは売られていないらしいのです。

パイロットでは、とっくの昔に廃止されたダブルスペアーのカートリッジ用の万年筆のため、CON-Wという専用コンバーターを供給し続けてくれている(修理扱いになります)というのに、ちょっと残念ですね。

いざ書いてみると、切れ長の穂先からは想像できない固めの書き味。ほとんどしなりませんでした。

キャップの尻軸への刺さりも今一つ。ポロっと落ちてしまいそうになります。

とはいえ、手に持ったときのバランスの良さ、ボルドー軸の美しさは格別です。

何より、未使用品やそれに近いようなブツが、当時の定価(2.5万円くらい)とほとんど変わらないような価格で取引されているのは魅力です。

インクが漏れやすいとか、首軸先端の金メッキ部分が腐食するとか、フローが渋いとか、何かのランキングでワースト1になったとか、色々と心配な点は聞き及んでおりますが、まぁ、使っていくうちに(調整に出したりもして)何とかなっていくのではないか、と気楽に受け止めています。

ルーペで見る限り、素人でも気づくような凄まじい問題点はなさそうでした。

このうえは、ガンガン校正に使って、ペン先を早く自分向けに馴染ませていきたいと思います。


(長さ比べ・太さ比べ)

1950年代後期の254と並べてみました。

長さは大差ないのですが、144のほうがずっとスリムでした。

20200502_224613(1).jpg



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コメント

コメント(2)
ボルドー!
カッタウェイさん

お疲れ様です。モンブラン、なかなかボルドーのイメージがないのですが素敵ですね。僕も買うなら、こちらの方 でしょうか?

モンブラン、吸引システムに変遷アリなんですね。
うーむ、奥が深い。インクのバーガンディも良さそう。ボトルがカッコいいんですよね。ではでは、失礼します。

しんのすけ

2020/05/04 09:24 URL 編集返信
カッタウェイ・カラー
Re:ボルドー!
しんのすけさん

コメントありがとうございます。ボルドー軸は、146にも144にも一時期存在したのですが、廃盤になって久しいため、あまりボルドーの印象がないものと思います。

144はこのような因果な変遷を経て廃盤になってしまいましたが、146、149はテレスコープではなくなったものの、吸入式を維持しているので、本当に、この144だけ割を食っているような印象です。

ボルドーの瓶、綺麗ですよね。最近パッケージのデザインが変わったようですが、新作のほうが爽やかで魅力的に感じました(これは旧パケです)。

昨日、コンバーターでインクを吸入して書き始めたのですが、古いものでもあり、全く未調整でスラスラ書ける・・とはいきませんでした。

想定はしておりましたが、古いものを買う時は、必ず多少の調整やOHが必要になるので、その料金(5千円くらいは)も上乗せして予算確保しておくのがよさそうです。



カッタウェイ

2020/05/04 12:06 URL 編集返信
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