このブログは1/3くらい、
ヴィンテージ・スニーカーブログなのですが、エアジョーダンに関する記事はほとんどありません。
なぜかというと、私が好きなスニーカーは概ね1970年代から1983年頃までに発売されたモデルがほとんどで、エアジョーダン1が発売された1985年には、もう新作スニーカーへの興味を失っていたからなのです(ハイテク化とデザインの複雑化が好きになれなかった)。
それと、ナイキのバッシュでは、
エアフォース1への憧れが強すぎたため、他のモデルへの関心が相対的に低下していたようにも思います。
そんなこんなで、エアジョーダンシリーズにはそれほど関心がなかったのですが、その昔、古着屋の店員をやっていた時代がありますので、商品としては沢山のエアジョーダンを取り扱ってきました。
中でも、一番沢山仕入れて、沢山販売したのがエアジョーダン1。
とりわけ、入荷数が多かった白×赤×黒(シカゴカラーというのですね)、白×グレーは主力商品の一つでした。
白×メタリックブルーもよく入荷しました。レアと言われていたメタリックカラーでしたが、このメタリックブルーだけはあまりレアではなかったらしく、比較的よく流通していたように記憶しています。
メタリックカラーは経年劣化でひび割れやすいらしく、今では無残な状態になったものばかり目にしますが、私が販売していた頃は全くそんな予兆はありませんでした。
黒×青は比較的入荷数が少なく、また、人気者でもありました。
お客さんのエアジョーダン1愛の話を聞いているうちに、だんだん自分も欲しくなってきて、「ちょっと買ってみようか」という気を起こしたのも、この黒×青でしたっけ。
社員割引でも高かった(6万円くらいか)ので結局買いませんでしたが、綺麗な状態でとっておけば(加水分解はどうにもなりませんが)、今ではちょっとした資産になっていたのかもしれません。
兎にも角にも、エアジョーダン1とリーバイスの501XXは、当時の古着ブームの象徴でしたので、ちょっと記憶を辿っただけで、次々と当時のエピソードが思い浮かんできます。
501XX(もちろんオリジナル)に白×赤×黒のエアジョーダン1を履いたお客さんも、よく目にしました。
雑誌のイラストで、「この501XXは5万円くらいだったと思います!」と笑顔でコメントしていた女性古着ファンを目にしたことがありますが、当時は「5万円の古着ジーンズ、高っけ~」の意味だったのが、今では「オリジナルの完品501XXが5万円?ありえね~(安すぎる)」となるのでありましょう。
私にとっては
ヴィンテージ(501XX)とハイテクシューズ(AJ1)との組み合わせだったので、些少の違和感を感じていましたが、今となってはどちらも立派にヴィンテージの域ですね。
さてさて、どうして今さらエアジョーダン1のことを記事にしたかと言いますと、当時自分が販売したであろうエアジョーダン1が、新たな持ち主のところへ嫁いでいくところを偶然目にしたからなのです。
もちろん、自分が販売したスニーカーやジーンズを個別に記憶しているわけではなく、ちょっとした付属情報でそれと分かっただけなのですが、なんだかとても嬉しい気持ちになって、あれこれ思い出してしまったというわけです。
私がかつて、販売したであろうエアジョーダン1が、新しい持ち主の元で、幸せな余生を送ってくれることを願わずにいられません。
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コメント
お疲れ様です。AJ1が付属情報でわかる‥‥‥‥面白いですね。1足ほしい気もしますが、街で履くかなと思うと躊躇してしまいます。
リンクのエアフォース1、いかにも分厚いレザーとタフなソール、たまらんですね。
高校の時に、アシックス→コンバース→ナイキの順で履いたのですが、本革でなかった記憶があります。値段も14000円位だったので、おそらく僕も廉価版だったとおもいます。良いのがあれば、僕も欲しいなあ。
しんのすけ
2021/07/11 20:02 URL 編集返信自分が販売したであろうAJ1とのおよそ四半世紀ぶりの再会、とても感慨深かったです。
最近、しんのすけさんのブログでAJ1のお話を聞かせていただいたばかりで・・。なんだか急にAJ1が身近に感じられるようになってきました。持っていないのに。
エアフォース1は本当に素晴らしいですよね。最初期の半メッシュのものもいいですが、リンク先のモデルが、個人的には最高のデザインだと思っています。
14千円くらいでその時期でしたら、エアイーグルを買われたのかもしれないですね。見かけの質感はともかく、実用品としては遜色ないものと思います。すぐ売却してしまったので確証はありませんが・・。
エアフォース1も出てきませんが、エアイーグルはそれ以上に見かけませんね。(最近、ものすごく久しぶりにヤフオクかメルカリで見ました)
リンクのブツの購入時、白×青のデッドも一緒に売られていたのに、買わなかった(買えなかった)のを、今でも少し後悔しています。確か28.5センチくらいでした。
カッタウェイ
2021/07/11 20:39 URL 編集返信tei-g
2021/07/15 13:55 URL 編集返信シカゴカラーの投げ売り、私も86年に名古屋で遭遇しました。全部買い取って真空パック保管しておけば、もうアーリーリタイアして余生を楽しむことができたかも・・と妄想してしまいますが、当時プレミア炸裂の予感は全く感じ取れませんでしたので、仕方ないですね。
カッタウェイ
2021/07/15 20:58 URL 編集返信chargeup
2021/07/22 07:38 URL 編集返信アーリーリタイア、憧れます。お金の心配と健康寿命の心配は相反するものですので、結局いつまで働くのが良いのか分かりません。
コレクションを全部売却しても、再販価値がないものが多いので、あまり助けにはなりそうにありません。金(きん)でも買っておいたほうが良かったかも・・。
カッタウェイ
2021/07/22 11:46 URL 編集返信