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国産釣具の傑作 「シマノ・バンタム対ダイワ・ファントム」

2005年12月28日
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バンタムにファントムにアリヨン



国産ルアータックルが最高に美しかった1980年代初頭、生まれて初めてシマノのバンタムシリーズを見たときの衝撃は今でも忘れられません。(1枚目画像)

パワフルな代わりに無骨で扱いにくいというイメージがあった両軸受リール(ベイトキャスティング・リール)。


そんなイメージを払拭するかのように登場したシマノ・バンタムは三角形と言ってもいい斬新なシェイプにやや青みがかったシルバーの塗装。高級感あふれる小さなウッドのパワーハンドルという革命的なデザインを有していました。

パーミング・カップに刻まれたツル草のようなレリーフは、やや貴族趣味に走りすぎという気がしないでもありませんが、バンタムの華奢なボディにはよく似合っていました。


専用ロッドの秘法・バスワンは、ネーミングセンスはともかく、バンタムしか似合いそうにない独自の美意識を貫いており、値段が高かったことから、手に取ることもままならない高嶺の花でした。

対するファントムは、シマノの大成功に遅れを取る形となったダイワが、バスプロのビル・ダンスとの協力開発を前面に打ち出し、恐らく社運をかけて送り込んだ、ダイワ渾身の傑作シリーズです。(2枚目画像)

1979年に、これまでアンバサダーのモロパクリ(部品にABUとの完全な互換性があるというのは本当だろうか)だったミリオネアシリーズを一新し、スーパー・ミリオネアとしてSM-2の名を与えられたベイトリールを発売。


ほどなくバンタム同様にウッドハンドルを搭載したSM-10、SM-15、SM-20を登場させます。

それまでプラスチックだったSM-2の大型パワーハンドルをウッドに切り替えたSM-20(画像のリール)は、うっとりするほど美しく、マイナーチェンジされたファントム・ロッドとの相性も素晴らしいものでした。


ワンタッチでリールを固定できる小さなガングリップは、これもまた、ファントムのリールしか似合いそうにない、独自の世界を構築していました。

どちらもリアルタイムでは手が出ず、購入したのは大人になってからのことでした。実際に使ってみると、ダイワ・ファントムのロッドは私には(そんなに手は大きくないのに)グリップが小さすぎる上に、グリップの中央部が突出しているのが手のひらに当たって痛くなるなど、使いづらいためほとんど観賞用と化しています(リールは時々使います)。

対するシマノ・バンタムのほうは、グリップも握りやすく、さほどのストレスなく現在でも使うことができます。


ただ、画像のロッドは7フィートと相当の長さがある割りにグリップが小さく、どんな釣りに使えば真価が発揮できるのか、今ひとつつかみ切れません。(余談ですが、この時代の国産タックルとしては、スピード・スティックのカーボンロッドとバンタムの組み合わせが(私の周りでは)人気があり、現在使ってみても、なかなか相性がいいように思います。)

エレガントなシルバーのボディを持つバンタム、高級感を前面に打ち出したブラックのボディ、ファントム。


どちらも、後日廉価版を発売し、シマノは黒、ダイワはシルバーを採用したあたり、両社の意地を感じます。現在でもそれぞれ多くの支持者を持つ両社の個性とプライドが、最も激しくぶつかり合ったのが、この時代ではないでしょうか。

1982年になると、ダイワは電磁誘導ブレーキを搭載したファントム・マグサーボSSシリーズを登場させ、シマノ対ダイワの宿命のライバル対決は次のラウンドへ突入するのですが、これはまた別の記事で・・。

ますます厳しさを増すバス釣り界ですが、こんな道具で、誰とも競うことなく、のんびりとバス釣りを楽しんでみたいものです。

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カッタウェイ・カラー
Posted by カッタウェイ・カラー
1)80年代アシックスタイガーや70年代オニツカタイガーを中心としたヴィンテージスニーカー,2)昔の「ジーパン」,3)英国調トラッド服,オーダースーツや革靴,4)オールド国産タックルとルアー釣り,5)ヴィンテージ万年筆,6)その他昭和レトロ・懐古趣味の雑記などについて書いております。

Comments 12

There are no comments yet.

chargeup2003  

No title

目が怖いです。

2005/12/28 (Wed) 22:09

カッタウェイ  

No title

目が怖い・・ルアーの目のことですか!言われてみると確かに・・。

2005/12/28 (Wed) 22:19

cho*chi*un  

No title

画面に向かって左の列の最下段のカッタウェイさんカラーの子が可愛いです。カッタウェイさん、手は大きくなくても指が長そうです。キレイな手のイメージ。

2005/12/28 (Wed) 22:36

カッタウェイ  

No title

ちょっちぷんさん、いつもマニアな記事にコメント付けてくださってありがとうございます。さっきお宅にお邪魔したら大変なことになってました。無事復旧することを祈っています。私の手は、あんまり指も長くないです。万年筆ロッドのときに実物を晒してますです。

2005/12/28 (Wed) 23:34

cho*chi*un  

No title

うっ…こちらでまでご心配いただいていたとは(汗)他の人はともかく(ともかくなのか?)カッタウェイさんを騙したことに胸が痛みます(笑)あれ!?あの画像を見て、指が長くてきれいそうだな~なーんて思っていました^^;

2005/12/29 (Thu) 14:18

カッタウェイ  

No title

いえいえ記事が吹っ飛んでなくて安心しました。記事がないはずなのに、コメントが積み上がっていて不思議には思ったのですが・・。

2005/12/29 (Thu) 19:02

ペーパーキャプテン・りヴぁ  

No title

の~んびりとね!カポカポカポカポ…ガボっ,ばっしゃ~ん。「ふぃ~~っしゅ!」カッタウェイさん,ナイスワンじゃん♪今から言っておきます(笑)あぁ,ドラグ緩めなよ~

2005/12/30 (Fri) 10:35

カッタウェイ  

No title

リヴァさん、トップで出る季節が待ち遠しくなります。元旦からトップで出すツワモノもいるそうですが・・。バンタムの最大の弱点は、微調整が効かない3本スタードラグだったとか。

2005/12/30 (Fri) 11:24

ペーパーキャプテン・りヴぁ  

No title

その弱点を…。言わんとこ。トップの季節が待ち遠しいです。ではでは,よい釣りを。

2005/12/31 (Sat) 18:05

カッタウェイ  

No title

弱点を親指とロッドさばきでカバー・・でしょうか?ありがとうございます。よい釣りを!

2005/12/31 (Sat) 21:02

bla*k*assm*ou  

No title

はじめまして、バンタム100EXカッコイーですね! ほしいです。 私も80年代の国産ロッド、リール、ルアーは大好きで何個か持ってますよ。

2006/01/17 (Tue) 16:34

カッタウェイ  

No title

B.B.MAOUさんいらっしゃいませ。バンタム100EXはあの青みがかったシルバーがかっこいいですよね。同色のロッドが作られていないのが残念ですが・・。お持ちの80年代タックル、まだ現役なのでしょうか??

2006/01/17 (Tue) 18:37