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その名は224/Church's Shannon (last 224)

チャーチの名作靴として名高い,「シャノン」です。カラーはサンダルウッド

サンダルウッドといえば,アロマテラピー愛好家にはお馴染み。

ビャクダンの甘い香りは,とても官能的だといわれています。私もハンドクリームを作るときには大抵ブレンドする,とても好きな精油の一つです。

と,アロマテラピーに興味があれば,いっそう楽しめてしまう,このドングリ色のプレーントゥ。

残念ながら,現在では木型が変わってしまって,随分と雰囲気が重厚になってしまいました。

この224の木型を使ったシャノンにしても,別段スマートというわけではないのですが,現在の木型(103だったかな)は,つま先にボリュームが相当あるので,さらに好みが分かれるルックスに変貌してしまったのです。それに高い!

今回,縁あって,足のサイズがほぼ同じ知人から譲っていただくことができました。Eウィズです。




届きたての状態。8年以上前に買ったわりには,状態は非常に良いです。ただ,このベタ塗りのコバは即座に研磨せずにはいられません。




タン部分です。ブックバインダーは弾力があるので,タン部分には柔らかい革が使われており,それが表に出ないように中央にだけブックバインダーが使われております(今回初めて知りました。)。

羽根部分のハンドステッチ・スキンステッチが,このモデルの特徴です。
ただ,何のためのスキンステッチか,私は今ひとつ理解できないままでおります。




コバをサンドペーパーで磨き,モゥブレイのコバ用クリームで着色の上,固形ワックスでポリッシュしました。

薄いカラーの靴には,この木目調のコバがよく合うと思います。




履き心地は,ユーザーが口を揃えてコメントするとおり,柔らかいです。

ダブルソールなのに,異常に返りがいいのは,新品でないせいもありますが,「リブを使っていない特殊な構造(「最高級靴読本2」より)」とやらのせいでしょうか。

グッドイヤーウェルト製法でリブがないということは,テープ状のリブを接着するのではなく,ビスポークのように中底からリブを削り出すということでしょうか。

その分,返りがよくなるという仕組みなのでしょうか。分解してみないと分かりません。

103のシャノンはどうなっているのでしょう?巨万の富があれば,両方を分解して比べてみたいものです。

中底を覗いてみたところ,掬い縫いを手で行ったような凹凸は浮き出ていませんでした。

リブをどうしているのかは不明ですが,掬い縫いはマシンではないかと思われます。

リブの代わりに中底を削って溝を作り掬い縫いをする方法だと,マシンで一気に掬い縫いというのは難しいと思うのですが・・分解したい

トラッドな革靴の世界は,いつでも同じメーカーの同じモデルが同じクオリティで売られている・・ことが望ましいのですが・・。

いつでも買えるさ~」と思っていた靴がどんどん消えていったり,メーカーごとなくなってしまったり,見る影もないほど変貌してしまったり,ハイパーインフレ価格になってしまっていたりするのを知るにつけ,ゆっくりじっくり揃えていくことが年々難しくなっているように感じます。

インターネットの世界で,革靴が大きなブームを巻き起こしてから,10年が経過しようとしています。当時から「10年後には,現在のクオリティの靴は手に入らなくなるだろう」と書き込まれていましたが,その10年後を迎える今,この靴ブームを総括してみたいものです。
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コメント

コメント(20)
No title
先日のマスタークラスと言い今回のシャノンと言い、良縁と幸運に恵まれていらっしゃるようで、羨ましい限りです。

10年後には現在のクオリティの靴は手に入らなくなると言うのは、効率優先の大量生産・短期間消費型の経済情勢下では、仕方の無い流れなんでしょうね。
私自身、日常の軽衣類はユニクロで安く済ませている身ですので、偉そうな事は言えませんが……。

tas**48sy

2008/12/28 21:43 URL 編集返信
No title
チャーチの良さが分かるまで,時間がかかり過ぎたせいで遠回りしてしまいました。チャーチはいい靴だな,チャーチばかりでそろえてもよかったかな(ローファーはウエストン,Uチップはドーヴァーがどうしても好きだけれど)などと考えております。
ファッションが投機の対象となり,目先の利益を得るために,文化的遺産ともいうべき老舗メーカーを衰退させていくような流れを食い止めて欲しいものです。
そういえば私の部屋着もユニクロと特売のGAPです。ありがたい存在です。

カッタウェイ

2008/12/28 22:55 URL 編集返信
No title
記事内容と関係ありませんが、カッタウェイさんの記事で出会った「どんぐり色」という言葉は、お気に入りワードとしてきっちりマイ脳辞書に収納されております。いつかその言葉を使ってカワイイお話を作りたいのです。

cho*chi*un

2008/12/29 23:47 URL 編集返信
No title
まさに名作靴ですね!

コバにサンドペーパーをかけてしまうのは、勇気がいりそうですけれども、木目調のコバ私も大好きです!

スキンステッチは、プレス成型でなくハンドメイドのボディの車のような魅力、マッチングしていない場合もあるかもしれないのですけれど、プレミアみたいな、、ところで^^

↑コメントに、かってに参加してすみません。
エイコン・アンティークという称号をいただいたことがあります、chocchipunさんのカワイイお話、こっそり期待させていただきます~

zakoppe

2008/12/30 04:20 URL 編集返信
No title
ちょっちぷんさん,ある本ではこの靴のこの色を「キャラメル色」と称しておりました。キャラメルもいいのですが,やっぱり私にはどんぐり色がしっくりきます。どんぐりといえば,「どんぐりと山猫」がすぐ思い浮かびます。ちょっちぷんさんのお話も,きっと優しさに溢れた素敵なお話になるのでしょうね。
ちょっちぷんさんの記事で「チャーチのウィングチップ」が登場して,にやりとしてしまいましたです。

カッタウェイ

2008/12/30 08:55 URL 編集返信
No title
その記事を上げる際、チャーチの…まで打った瞬間にカッタウェイさんが思い浮かびました。ここ数年チャーチの靴を目にするとカッタウェイさんを必ず思い出すのです^^

雑魚さん、こっそり期待してくださってありがとうございます!ばばーん!と是非遊びにいらしてくださいませ。

cho*chi*un

2008/12/30 22:18 URL 編集返信
No title
チャーチのウィングチップ,ちょっちぷんさんの靴山に鎮座しているのでしょうか。エアジョーダン1のつま先黒と併せて,いつか拝見したいものです。
どんぐり色,どんぐり色・・。私も靴の紹介ばかりでなく,どんぐり色の靴を使って優しいお話でも作れたらいいのに,と思います。
浜田廣助の「あるくつの話」のように。
でも靴が出てくる童話って,怖いのもありますです。アンデルセンの「赤い靴」は,今でも思い出すと,少し怖いです。脳裏でチャーチの赤いギリーシューズが踊りながら森へ入っていく・・。ひぃ。

カッタウェイ

2008/12/30 23:51 URL 編集返信
No title
すみません~
称号などと書いてしまったので、単にブログのお仲間の方より、イメージとして(去年のどんぐり色みたいな、、)そう呼んでいただいただけです。

一寸、アンティーク仕様やダメージ仕上げは、生き急いでいるように思えます。
経年変化は自然がいちばん、などと思ったりしています。

でも、靴底のアンティーク仕上げは楽しいですw

zakoppe

2008/12/31 02:35 URL 編集返信
No title
雑魚さん,こちらこそ早とちりして失礼しました。
生き急いでいる・・なるほど,と思いました。ジーンズをノンウォッシュから育てていく楽しみに通じるものがありますね。

カッタウェイ

2008/12/31 11:15 URL 編集返信
No title
あけましておめでとうございます。
昨日の坂田戦はご覧になりましたか? スローで見たら、KOパンチが耳から後ろのほぼ後頭部に近いところに当たったように見えたので、これも有効なのかとちょっと腑に落ちぬ思いでした。でも、明らかに劣勢でしたね。亀田興毅が挑戦表明とのこと。「満を持して登場」と自分で言っているのには笑ってしまいましたが、この新チャンプに挑む度胸を示したことが私にとっては大きな驚きです。しかし、昨日の会場のお粗末な雰囲気は、ドサ廻りのプロレス巡業のようで寒かったです。その後は一切テレビはつけず、家族で団欒の時を持ちましたです。
今年も皆様にとり、よい年でありますようお祈りいたします。

アトランタ

2009/01/01 08:02 URL 編集返信
No title
あけましておめでとうございます。
厳しい年になる・・と始まる前から言われておりましたが,今の社会の在り方が見直されるきっかけとなる年となることを期待しています。

カッタウェイ

2009/01/01 12:57 URL 編集返信
No title
坂田戦は全く見ておりません。ラビットパンチでしたか。亀田は本当に挑戦する気でしょうか?彼は一度も現役の世界王者と戦っていないので,そろそろ有言実行に移って欲しいと思います。

カッタウェイ

2009/01/01 13:01 URL 編集返信
No title
そうそう、ああいうのがラビットパンチに当たるのでしょうか。レナードのオーバーハンドのようなものが「有り」なのだから、まして故意のものではないようですから、坂田陣営からもクレームは出なかった模様です。カメダですが、ランダエタ第二戦で予想を裏切る完勝、もう一人の「真ん中」のカメダは反則付きながら兎も角、ポンサクレックを破った内藤に「肉迫」してしまうという現実を見せつけられましたから、ひょっとしたらひょっとしてしまうかもしれませんね。

アトランタ

2009/01/01 15:24 URL 編集返信
No title
後頭部への打撃でKO負けということですと,坂田選手のダメージが心配です。デンカオセーンはダメージもないようですし,早い初防衛戦が期待できそうですね。決定戦を軽んじるわけではないですが,やはり世界王者を破っての新王者,という気がしますので,ニ階級制覇を公言するのであれば,是非挑戦してもらいたいものです。

カッタウェイ

2009/01/01 16:04 URL 編集返信
No title
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

224のシャノン、懐かしいです。黒と、サンダルウッド、両方所有していました。サイズが大きかったので、手放してしまいましたが、サイズが合っていれば、まだ手元においていたと思います。

-

2009/01/04 00:35 URL 編集返信
No title
deibuさん,今年もよろしくお願いします。
黒もお持ちでしたか。写真でしか見たことがないのですが,黒も迫力がありそうで気になります。
プラダ買収前にチャーチの魅力に気が付いていればよかったと残念でなりません。当時はグリーンへの憧れで頭がいっぱいでした。

カッタウェイ

2009/01/04 13:00 URL 編集返信
No title
はじめまして。書き込むのは初めてなのですが、以前より深いご考察とご見識に、いつも勉強させて頂いております。どうもありがとうございます。文章やBlogのタイトルにも、シャレと遊び心が効いていて好きです!(笑)
チャーチのシャノン、綺麗に履かれておりますね~。僕も黒が欲しかったのですが、結局、入手できないままで終わりそうです……。
それで、お書きになられている「靴ブームを総括」、気になってしまいました!(笑)もしよろしければ、ご無理のない程度に、ご意見をお聞かせ願えますでしょうか?貴Blogの記事にして下さって頂ければ幸いに思います……厚かましいお願いで、すいません。
僕は靴好きになって10年程度の小僧なのですが、僕も僕なりに、色々考えたりもします……。

dai*uk*_yam**ita

2009/01/11 20:57 URL 編集返信
No title
daisuke_yamasita様,初めまして。あの「SHOES PAGE」の管理人の山下大輔様でしょうか?私もいつも貴サイトを拝読しております。そして,もうお気づきかもしれませんが,貴サイトでも,かの掲示板でも御挨拶をさせていただいております(別ハンドルで)。
靴ブームを総括・・かの掲示板が開設され,「残りの2パーセント」についての書き込みが書かれたときに,私の(そして,恐らく他にも多くの方の)靴ブームが始まりました。あれから丁度10年ですね。
あの掲示板の当初メンバーの方の前で「靴ブームを総括」などとおこがましいことはとてもできませんので,「自分の靴ブームを総括」程度で,いずれ記事にできればと思います。
私などより,当時のコメンテーター(勿論,山下様含め)の方々が,あの頃の思い出を交えつつ,この10年を総括してくだされば,とても有意義で興味深いものになるように思います。
今回は,コメントありがとうございました。読んでくださっていたことを知り,とても光栄で嬉しく,そして,かつての掲示板の賑わいを思い出し(総理が閲覧きんしにしたのでしたっけ),涙が出るほど懐かしいです。

カッタウェイ

2009/01/11 23:55 URL 編集返信
No title
カッタウェイさん、レスありがとうございます。仰るとおりの山下大輔でございます(笑)。拙サイトをご覧下さっているとの事で、恐縮とともに大変嬉しいです!どうもありがとうございます。
実は、貴Blogはかなり前からずっと拝読致しておりまして、常に読者の側に立った内容、長いご経験と広くて深い知識に裏打ちされたご見識、シャレの効いた文章と、いつも楽しみにしております。
そしてこのたび、総括をして下さるとの事で、とても期待した次第であります。カッタウェイさんのご無理のないペースで作成して頂ければ幸いでございます~。
実は僕、ドレスシューズだけでなくスニーカーも好きでして(笑)、ご所有されている名品のご解説にも感嘆しております。
「残りの2%」は本当にインパクトありました(笑)。何も知らない僕が、あれだけ有意義な情報を得られたのは、本当に大きい事だったと思います。そして現在、僕の書き込みは総理が閲覧きんしにしたのです。
もう10年(!!!)も経つんですねー………僕もすっかり30代です(わ~)。

dai*uk*_yam**ita

2009/01/12 18:02 URL 編集返信
No title
山下さん,以前からこちらをご覧いただいていること,とても光栄です。ときどき,誤字,語彙不足,勘違いな記事を書き,後で気付いてこっそり直したりしている(この記事でも)ので,恥ずかしくもあります。かの掲示板のこと,ビスポーク・シューズのこと,ひょっとしたら漫画のこと・・山下さんとお話してみたいことは沢山あります。いつかどこかで,お目にかかる機会があれば,是非よろしくお願いいたします。フォスターの受注会に参加できれば一番なのですが・・。

カッタウェイ

2009/01/12 19:47 URL 編集返信
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