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ツルゲーネフ「父と子」

父と子 ツルゲーネフ 米川正夫訳 平凡社

古本を買うと、よく重要箇所?に鉛筆や赤鉛筆で線が引かれていることがあります。
 
私は参考書以外の書籍に線を引いたことはありません。線を引いても特別記憶に残りやすいわけではないことを、参考書の線引きから学んだせいかもしれません。
 
それでも、今回読んだ「父と子」では、主人公の一人、バザーロフの台詞に強く同意できる箇所があり、思わず線でも引いてみたくなる衝動にかられました。図書館の本なのでもちろん何もしませんでしたけれど。
 
  
「・・・人間というものは、誰でも糸一本にぶら下がってて、その下にいつどんな瞬間、無限の深淵が口を開けるかわからないんだ。それだのに、自分でいろいろ嫌なことを考え出して、自分の生活をだいなしにしてるんだからなぁ。」 
 
 
 
なんだか、認知療法に通ずるものを感じます。不必要に自分で自分を責めるのはよくないですものね。
 
それからこの平凡社のロシア・ソビエト文学全集。なぜか表紙は全てロシア語で書かれています。初めて借りたとき(ゴンチャロフのオブローモフ)は何かの間違いでロシア語版を借りてしまったかと思いました。
 
オブローモフを読んでみよう、と思ったのは、紳士服の指南書であるベルンハルト・レッツェルの「GENTLEMAN」に、ナイトガウンの魅力について書かれた小説として紹介されていたからです。
 
「GENTLEMAN」に出てくるような紺地にドットの入ったシルクガウン、少しだけ憧れてた(HARVIE&HUDSONのオンラインショップに近いイメージのものが売られてました)のですが、オブローモフの読後は欲しくなくなりました。
 
善良にして怠惰で無気力な主人公に嫌気がさしたからではなく、シルクガウンにはペチカ(暖炉)が不可欠だと悟ったからです。
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コメント

コメント(2)
No title
良い言葉ですね!私はツルゲーネフはあまり読んで来ませんでしたが
トルストイの中では幾つも良い言葉を見つけた事が有ります。
特にアンナカレーニナは好きで、ノートに幾つも書き留めました。

最近はもっぱら古典です。源氏三昧の日々ですが
古事記も読みたくなりました。

歌姫

2012/09/24 00:02 URL 編集返信
No title
うたひめさん、皮肉屋の主人公の台詞ですが、なかなかいいことを言っていると思います。ツルゲーネフなら「けむり」が好きですが、線を引きたくなる言葉はありませんでした。アンナカレーニナは、書き出し部分から線を引きたくなってしまいます(でも私は途中を飛ばして読んでしまったので完読はしていないのです。)。
古典がお好きとは素晴らしいです。私はろくに古文が読めないので尊敬します。いつか読もう、読めるようになろう、と思いながら先送りばかりしていますので・・。

カッタウェイ

2012/09/24 21:41 URL 編集返信
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