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追憶:別冊メンズクラブ「○○スタイル」

ファッション関係の書籍は数あれど、読んでいて良い気持ちになる本はそんなに多くない、というのが私の個人的感想です。
 
つまり、他者を批判したり、あまりに主張が強すぎたり、広告宣伝本だったり、流行に左右され過ぎていたりすると、「趣味である洋服をより楽しむための本」としては魅力が薄くなることが少なくない、ということなのです。
 
あくまで、私の場合については、ということなのですけれど・・・。
 
私が手持ちの本で一番気に入っているのはベルンハルト・レッツェルの「GENTLEMAN」なのですが、この本はけっこう重くて大きいので、気軽にパラパラめくるには気合いが要りすぎるきらいがあります。
 
そんなとき、私がたまに取り出すのが、15年以上前に発売されていたこの「○○スタイル」という、いわゆるムック本です。
 
この本に前述の問題点がないわけでは全くなく、広告宣伝のページだらけ、他者批判の特設ページ(OL座談会)もあれば流行の影響も多分に受けているのですが、何しろ既に15年以上が経過しており、現存しないお店、撤退したブランド、モデルチェンジした製品がてんこ盛りで、ギラついた感じが全くしなくなっており(油分がとんで風合いが良くなったというやつでしょうか。)読んでいるとかえって「ほっこり」した気分になれるのです。
 
ひょっとしてアラン・フラッサーの本のようにプレミアでもついていないかと検索すれば、どうもAmazonでは1円で叩き売りされている模様で、現時点ではそれほど高い評価を得ているわけではなさそうです。
 
ところでこのシリーズ、「スーツスタイル」「シューズスタイル」「ジャケット&ブレザースタイル」「ネクタイ&シャツスタイル」と続いて消滅してしまったようなのですが、どういうわけか「コートスタイル」がないのです。15年ぶりの新刊として「オーバーコートスタイル」を発刊してくれたら、私はきっと立ち読みして、中身がギラついてなければ、なるべく買います。
 
以下、それぞれの本へのコメントです。

1)スーツスタイル

4冊の中で最も開くことが少ないのがこの本です。個人的な見どころは、セレクトショップのオリジナルスーツに付けられたサイドアジャスターの金具がSTAR製らしいのと、靴の紹介でソックシートにPARISが入ったロブパリのダービー(アルディラの2466木型)が載っていて時代を感じさせるあたりです。2466、私は足を入れたこともありませんが、8695に比べて相当に足を選ぶのでしょうか・・。
 

2)シューズスタイル

今では入手困難あるいは価格高騰してしまった名靴がたくさん登場します。冒頭のロイドのスェード・チャッカブーツ(28,000円)は惹かれるものを感じます。旧チャーチのバルモラルやチェトウィンド(4万円台)、マスターロイドのドーヴァー(59,000円!)ほか魅力的な価格の靴がてんこ盛りです。ロブパリのウィリアムも89,000円ですね・・・。
 
あと、ウェストンのローファーをジーンズに合わせている写真があるのですが、このジーンズの色落ち具合やたたんで放置されていたらしきホコリ焼け?具合がやたらに恰好良いです。ヴィンテージの501XXではないか?と思っているのですが、もちろん確かめる由もありません。
 

3)ジャケット&ブレザースタイル

一番気に入っているのがこの本です。「クラシックアイテム辞典」は嫌味なところがなく、読み物として純粋に楽しめます。ただ、大胆な文字抜けのせいで、ハリス・ツイードのジャケットの下に何を履けば良いのか未だに分かりません。多分「キャバルリー・ツイル」のことかと思うのですが、「キャバルリ」が抜けているのはちょっと大胆に過ぎます。
 
フェデリコ・カルパッチョ?の頁も結構読み返してしまいます。フェデリコ氏が架空の人物だったというのは本当でしょうか。
 
「OL座談会」は、全部真に受けてしまったら着るものがなくなってしまい、さぞ困ることでありましょう。登場したOLの方々を集めて当時を振り返っていただく「OL同窓会」が企画されたら、ちょっと読んでみたいような気もします。 

4)ネクタイ&シャツスタイル

綺麗なシャツ・タイが載っているため、パラパラめくるだけでも楽しいのですが、セレクトショップの店員さんがネクタイを結んでいる写真が、光の加減で左手が見えづらく、まるで心霊写真のように(私には)見えてしまうため封印状態に近いです。
 
クールビズ以前なので、紹介されているシャツがどれもオーソドックスなデザインなのも「ほっこり」させてくれます。
 
 
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