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大同時代のハケットを分解してみると。

ハケット(大同毛織時代)のスリーピースが天寿を全うしたので、かねてより気になっていた内部構造を覗いてみることにしました。
 
その前にお別れの記念撮影を。
 

 
 
今では珍しくも何ともありませんが、袖口の本切羽は有名でした。袖裏に使われたブルーのストライプのライニングも好きです。
 

 
ベストです。弓なりにカーブしたラペル。よく見ると、カラーとラペルの境界線がありません。あれれ?と思って手持ちのベストを調べてみると、4着中3着には境界線(ゴージラインと言ってしまっていいのだろうか)がありましたが、1着だけこのハケット同様に一枚布仕立てのものがありました(Bookster)。
 
3つ目のボタンと4つ目のボタンの間にある懐中時計の鎖用ホール?も好きなディテールでした。一度たりとも使ったことはありませんが、注文服のオーダー時に真似をしてもらったことはあります(上下逆転して仕上がってきた)。
 

 
パンツです。右だけのピスポケット、ベルトレス、サスペンダーボタン、サイドアジャスター、持ち出し付のウエストバンド、1インプリーツの仕様は今でも好きです。

 
さて、内部の作りを見てみます。まずはジャケット。
 
接着芯がどうこう、という話を聞いたことがあったのですが、チェスト部分はフェルトと数種類の芯地をミシンで据えているようでした。
ラペルとカラーも殆んど接着芯は使っていませんでした。カラーの先端付近で通常の芯地に加えて部分的に使用されている程度に見受けられました。
 

 
ベストです。ベストではよく接着芯が使われると耳にしていたのですが、果たして、チェスト部分全面に薄い接着芯が貼られていました。非常に薄いものなので、「芯」という言葉が適当かどうかよく分かりません。以前分解した格安オーダースーツでも見られた仕様です。
 

 
襟部分です。裏はキュプラになっていまして、その中には接着芯が貼られていました。
 

 
最後はパンツです。ウエストバンド内部には網戸のような芯が入っていました(接着ではありません)。
 

 
このスーツに関して言えば、生地は学生服のようなマットなサージで、全体的に高級感漂うような服ではありませんでしたが、やはり好きな一着でした。
 
私は古着で手に入れたのですが、それでも相当着用した覚えがあります。長い間ありがとうございました。
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コメント

コメント(4)
No title
私は捨てる前の家電なんかは結構な割合でバラバラに分解して、へ~とかホ~とか言いながら元に戻さずに捨てるんですけど、、服で同じ様な事する方がいて良かった、、笑

baja9631

2013/03/10 00:08 URL 編集返信
No title
bajaさん、家電バラシは面白そうですね。私も基礎知識があればきっとやっていたのですが・・「サービスマン以外はバラすな」という警告文が怖くて手が出せません。私の服の場合は綺麗に分解しているわけでなく引き裂いて中身を覗いているだけなので、ちょっと気がとがめています。

カッタウェイ

2013/03/10 11:44 URL 編集返信
No title
『気になっていた内部構造を覗いてみたくて』の言葉に、非常に共感を覚えて嬉しくなります。私の場合はバラしたその後に、何かに使えないだろうか、という貧乏性が疼くのがちょっと困ったところですが。笑

冬生

2013/03/16 22:20 URL 編集返信
No title
冬生さん、分かってくださる方がいらして嬉しいです。私もこのあとサスペンダーボタンとサイドアジャスターとベストの尾錠を取り外して仕舞い込んでおります。いつか再利用することもあろうかと・・。
自分で何かを作れたらいいのになぁ、と思うことしばしばです。特に生地が気に入っているシャツをバラしたときは、せめてハンカチにでもしてやれないものかと・・。

カッタウェイ

2013/03/16 22:32 URL 編集返信
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