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ここにしかない「普通」、旧チャーチのチェットウィンド(続編)

引き続き、旧チャーチチェットウィンドと旧旧旧チャーチ(やっぱりこの名称は好きになれない)のコーチハイド・ブローグとの比較です。
 

 
踵周りです。ヒールカップ部分上の縫いが、チェットウィンドは1本だけ、右のコーチハイド・ブローグは2本かかっていることが分かります。
 
それよりも、最大の差異は、チェットウィンドシングルウェルトなのに対し、コーチハイド・ブローグはダブルウェルトである点でしょうか。
 

 
そうは言っても、並べてみればほとんど色違いにしか見えません。

73ラスト、やはり恰好良いです。私が履くと少し羽根が開いてしまうのですが。
 

 
チェットウィンドのサイズ表記等は達筆すぎて読みにくいですが・・。
 

 
コーチハイド・ブローグの方は割と読みやすいながら、雰囲気も出ています。
 
私の場合だけでしょうが、あまり読みやすい字体だと、かえってつまらなく感じてしまったり・・。ひねくれているだけなのですが。
 

 
箱対決です。よく似ていますね。印刷技術の進歩のようなものは垣間見えます。
 
チェットウィンドの上箱にある右側の青いシールは、1984年チャーチが輸出実績で女王の褒章を受けたときの記念ではないかと勝手に解釈しています。
 
そうすると、このチェットウィンド1984年以降の品であることは確定ですが、1984年製とは限らない(というより多分その後)ということになるかと思います。
 
【おまけ】
チャーチはそっくりなデザインでも、素材やコバの張り出しや大人の諸事情?でモデル名が違っていたりします。
 
手もとにある1999年カタログにおける、それぞれのモデルの区分らしきものを整理してみると・・
 
1)WELLINGTON
木型224
エッジ(コバの張り具合)18
アンティーク○○カーフ
レザーライニング、レザーソール
フィッティングはFのみ
 
2)BRISBANE
木型73
エッジ14
アンティーク○○カーフ
バーニッシュエボニーカーフ
レザーライニング、レザーソール
フィッティングはFとG
 
3)CHETWYND
木型73
エッジ14
黒と茶のカーフ
レザーソール、(書いてないけど)布ライニング
フィッティングはCからHまで勢ぞろい。
Hのみ木型は273
 
4)BARON
木型73
エッジ表記なし
黒カーフのみ
レザーライニング
RAMBLERラバーソールとヒール
フィッティングはFとG
 
5)WINGATE
木型73
エッジ14
黒ブックバインダー
レザーソール
フィッティングはFとG
 
6)HICKSTEAD
木型84
エッジ14
黒とダークブラウンのブックバインダー
レザーソール
フィッティングはFとG
 
7)ASHBY
木型73
ダークブラウンスエード
ダイナイトソール
フィッティングはFのみ
 
8)BUCK
木型73
エッジ14
ライトタン・ケープバック
レザーソール、レザーライニング
フィッティングはE~G
 
価格は大体、220ポンド前後です。
 
上記以外に81ラストを使った、よりスポーティーな雰囲気(パーフォレーションも少し大きいようです)
のBURWOOD(ブックバインダー)とBURWOODⅣ(カーフ)があります。エッジは17。
 
ちなみにバーウッドは200ポンドでした。
 
さらに、これらのスエード版とおぼしきFAIRFIELD(クレープラバーソール)もありますので、内羽根のフルブローグだけで、10種類あることになりますね。
 
このほか、APPALOOSAというカーフ(多分)を使ったシリーズには、BURWOODにそっくりなKENWOODというモデルと84ラストを使ってエッジ14のCANTERBURYとCHETWYNDそっくりのCULLENがあります(木型73、エッジ14)。
 
他にも、デザインは少し異なるながら、マスタークラスにもBRUNELとOLIVERというモデルがありますし、CAPITOLコレクションというシリーズには、ディアスキンのモデルやら外ハトメのモデルやらがあり、なんとも豊かなラインナップです。
 
表参道の路面店にも、これだけのモデルが揃っていたら・・と夢を見てしまいますが、品揃えはこの頃とはかなり異なる(スタッズ付きとか迷彩底とか)ようで、私にとって夢の空間というわけにはいかないようです。
 
そういえば、チャーチプラダに買収されたのが1999年ということらしいので、このカタログを撮影した時はまだ旧チャーチ時代ということになるはずですが、既にソックシートにはMILANの文字が認められますので、よく言われるように「MILANの文字が入っていれば新チャーチ」というわけではない(必ずしも)ようです。
 
あくまで目安、ということですね。赤タブを切り取られたリーバイス501で、ビッグEのタブだったのかスモールEだったのか判断に迷う時代のものがあったようですが、それと同じようなものでしょうか。
 
 
【おまけのおまけ】
 
本日受け取ったクリーニングの袋です。
 
多分、この字体から、数十年前にデザインされた袋ではないかと推察します。
 
なんだか、ほっとする袋でしたので、お目にかけたく、掲載するものであります。
 



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コメント

コメント(1)
No title
鍵コメ様

マスタークラスのアッパーは1999年頃のチャーチのレギュラーラインに比べれば格段に見栄えがよかったと思います。

ただ、チャーチに限らず、おしなべてヴィンテージ製品の革素材は何かが別物で、ベビーカーフであってもキップやゴートスキンやホースハイドであっても、今では失われてしまった何かが凄まじい迫力を与えているように感じています。

現行チャーチのことは殆ど何も知らないので、具体的な比較はできませんが、ヴィンテージとはまた異なった質感ではないかと推察します。あまり答えになっておらず申し訳ありません。

カッタウェイ

2017/01/13 18:58 URL 編集返信
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