FC2ブログ

直営店で陥る「価値観の歪み」について

新宿伊勢丹の靴売り場に立ち寄ったときに感じたことです。
 
「ここでは直営店の魔法がかからないから、中身(と価格)だけで比較されてシビアだろうな」
 
「直営店の魔法」とは何か?と申しますと・・。
 
あくまで私の場合ですが、ウエストンの直営店に行くと、だんだんウエストンこそ世界一の靴のような気がしてきて、ストラスブルゴに行くと、グリーンこそ世界一の靴のような気がしてくる・・そんな「価値観の歪み」のようなものを感じることがあるのです。
 
そのときに履いている靴が余所の製品だと、自分の靴がなんとなくみすぼらしく感じられてくることもあります。ロブパリだろうがクレバリーだろうが例外ではありません。
 
考えてみれば、直営店はそのメーカーの「城」なのですから、そのメーカーの製品あるいは世界観こそ最上に見えるような店づくりをしているのでしょう。
 
私はこの「価値観の歪み」に陥るのがあまり好きではなく、直営店に足を運ばない原因の一つになっています。
 
直営店に行くのであれば、そのメーカーの靴を買うと決めて、できればそのメーカーの靴を履いていって、その世界観を楽しみながら買い物をするのが楽しそうですが、旧チャーチの直営店が時を超えて出没しない限り、私が直営店に入り浸ることはなさそうです。
 
新宿伊勢丹に話を戻しまして・・・。
 
この売り場では、ありとあらゆるメーカーの靴が一堂に会することで、余分なバイアス(直営店のマジック)が取り除かれ、純粋にその製品の魅力だけが比較される(できる)な、と感じた次第です。
 
ただし、私は、インポート靴における近年の凄まじい値上げっぷり(8月からクロケットやトリッカーズの価格が変わると書いてありました。きっと下がるのではなく上がるのでしょう)を目の当たりにして、古き良き1999年頃に思いを馳せながら、遠い目をして早々に引きあげてしまったので、「純粋な比較」はほとんど何もできませんでした。
 
比較はさておき、売り場で私が一番気になった靴は、大塚製靴のビスポーク・サンプルです。攻めすぎてないのにどことなく存在感がある・・というのがその理由です。
 
余談ですが、攻めまくっているのに嫌味が全くなく、バランスも破綻していない・・というビスポーク・サンプルも勿論大好きです。特にチゼルトウのフルブローグ(ロングノーズではないもの)で美しいもの(滅多にない)を見ると、部屋に飾っておきたくなるくらい惹きつけられます。美しいチゼルトウのフルブローグは、私にとっては、はぐれメタルのような存在のデザインなのです。
スポンサーサイト



コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント

カテゴリ

検索フォーム

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

月別アーカイブ

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
400位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
服飾
5位
サブジャンルランキングを見る>>