FC2ブログ

正義の味方より弱者の味方

およそ9年ぶりに、マジンガーZの最終回を見ました。
 
マジンガーZについては、他の回を積極的に見ようとはもう思わない(つまらない大人になってしまいました)けれど、最終回だけは別格で、大人が見ても十分見応えがある作品だと思います。
 
最終回のストーリーは9年前に書いたこちら(前編)とこちら(後編)をご覧ください。
 
・・・初めて自分より圧倒的に強い敵と戦うマジンガーZ。
 
ズタボロにされながらも、勝てないと悟ってからも、何とかして立ち上がろうとし、最後は前のめりに崩れ落ちるマジンガーZ。
 
逃げることも怯むこともなく、血まみれになりながらも、最後の最後まで操縦桿を離そうとしなかった兜甲児。
 
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」とか「もう怖いの嫌なんだよ」といった弱音を吐くこともなく、「恩給も出ないんだろ」と憎まれ口をたたくこともなく、学業がおろそかになることも厭わず、ただひたすら悪と戦い続けた兜甲児。
 
・・・あまりの天晴さに、「拍手喝采していていいんだろうか」と少し違和感を覚えました。年のせいに違いありません。
 
マジンガーZの敵は、ドクター・ヘルにせよ、最終回の闇の帝王にせよ、世にも珍しい“絶対的な悪”です。
 
ところが、現実の世界では、“絶対的な悪”というものはそうそう存在するものではないように思われます。なぜなら、人間が兵器を使って戦う相手というのは、いつも決まって人間なのですから。
 
“絶対的な悪”が存在しない限り、戦うという行為を通しては、絶対的な“正義の味方”になることはできません。
 
しかしながら、“絶対的な悪”がいなくとも、“絶対的な弱者”は存在します。例えば、飢餓に瀕した子供たちのような。
 
そう考えると、マジンガーZよりアンパンマン。正義の味方より弱い者の味方のほうが恰好良いと思われてなりません。
 
弱い者の味方を真似るのであれば、空飛ぶスーパーロボット、マジンガーZのような華々しさはないにしても、兜甲児のような並はずれた運動神経や精神力が求められることもないでしょう。
 
と、ここまで書いてきて、それなら自分は?と考えると、悪行を行っていないだけで、特別に他人様の役に立つような何かをしているわけでもなし、なんだか恥ずかしくなってきました。
 
強引にまとめてしまいますと、中年になったかつてのファンにこうした内省を促すほど、マジンガーZの最終回は秀逸だということでしょう。
スポンサーサイト



コメント

コメント(0)
コメント投稿
非公開コメント

カテゴリ

検索フォーム

FC2カウンター

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

月別アーカイブ

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
239位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
服飾
3位
サブジャンルランキングを見る>>