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その名は234と1/2(MONTBLANC 234 1/2)

なんだか映画「マルコヴィッチの穴」に出てくる7と1/2階のようですが、万年筆の品番です。
 
この8月に初めて万年筆を購入したばかりだというのに、服飾品や釣り具と同様、懐古趣味に頭が侵されている私が「カッコいいな」と思うのは年代物ばかり。
 
特に気になっていたのが、1955年のカタログに掲載されている234 1/2と232というモデルでした。
 
初心者もいいところなので書き味や機能のことはよく分からないまま、
 

1)キャップに刻まれたMONT 山 BLANC の刻印がなぜか気に入った。

(普段はブランドのロゴが入ったものは極力敬遠しているのに)
 

2)天冠のホワイトスターは334 1/2のように線で書かれたものでなく、ふつうの白星がよかった。

 

3)天冠が小ぶりなモデルより一体感があるこれらのモデルが好みだった。

 
というだけの理由でなんだか好きになってしまったのです。
 
あれこれ調べてみると、ヴィンテージ、特に1950年代以前のモンブランは実に恐ろしいと書かれた記録があちこちで見つかりました。
 
どうも「突然(軸が)割れる」、「突然(部品が)折れる」、「(首軸などが)外れない」、「(セルロイドが)変形する・痩せる」、「ニコイチ、サンコイチが出回っている」、「修理できるお店が限られている」、「どうも持ち込み修理は休止中のお店が多い」等々・・・。
 
往年のイタリア車マニアは、「壊れる・腐る・直らない」という言葉を聞くと却って喜びを感じる・・・というようなお話をどこかで読んだことがありますが、それに近い世界なのでしょうか・・?
 
私は「使う→壊れる→直す→愛着が湧く」という流れは好きですが、どうしても直らない無機物を見ると跡形もなく破壊したくなる傾向がありますので、このあたりは賛同しかねるところであります。
 
それでも、一度どうしてもこのモデルを手にしたくなり、たまたま箱付き(箱があるから安心したわけでなく、単に箱好きなのです)のブツを見かけたので、後先考えずに取り寄せて本日届いたのがこちらです。
 

 
箱はこちら。
 
偶然にも、妻が「娘のピアノが進級したお祝いで」ということでモンブラン(ケーキ)を買ってきたので、オヤジギャグもいいところだと思いながら、やらずにはいられませんでした。
 

 
モンブラン(ケーキ)の頂上にある栗をまるまる娘にあげたら「パパ、いいの?」と目を丸くして驚いていました。
 
自分が子供の頃も、大人がお菓子を譲ってくれると「大人ってすごいな」と感動したものでした。年を取るとそれほど欲しくなくなるだけ(私の場合)だというのは娘には内緒であります。
 
さて、問題の中身は・・。
 
外観は綺麗でクラックも凹みもなく、KOB(クーゲルという球状のペン先で、オブリーク(斜めにカットされていて、寝かせて書く人向きなのだとか)で、字幅はB・・)の表示と実際のペン先もあからさまな相違は見られない・・といっても万年筆歴2か月の私に何が見抜けるというのか・・?
 
向こうの人のノープロブレムやノン・プロブレーマは、決して問題が皆無なのでなく、「致命的で回復不能な問題はない」とか「私にとっては問題と思われない」という程度の意味だと思って個人輸入を続けてきましたので、
 
Excellent Condition, Fully Working
 
といわれても鵜呑みにはしておりませんでしたが・・。
 
ピストン軸を回そうとすると、どうも固い。強く回すと折れることがあるらしく、怖くて回せません。
 
ついでに首軸も外れそうにありません。ドイツから日本へやってきた気温差が応えたのでしょうか。
 
エキスパートの方は、ヒートガンを使ったりお湯に入れたりして分解されるそうですが、私にそのような設備や技量があるわけもなく、とりあえずツケペンにして試し書きを終え、天袋へ封印することにしたのでした。
 
そのうち地元のヴィンテージ万年筆の専門店に持ち込むか、ユーロボックスさんの持ち込み修理が再開されるまでツケペンにするか、ゆっくり考えたいと思います。
 
【H26.10.31追記】
ゆっくり洗浄したらピストンが動くようになり、使用できるようになりました。ひと安心・・。
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