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「戦艦武蔵の最期」渡辺 清

「戦艦大和って何隻くらいあったの?」

子供のころ、父にこう聞いて笑われたことがあります。

ゼロ戦が何千機も作られたのだから、「大和」だってそれなりの数が建造されたのだろう・・と思っての質問だったのですが、「大和型の、という意味なら分かるけどね」と一笑に付されて、「ああ、「大和」というのはある船に付けられた名前なんだ」と気づかされたものでした。

そんな戦艦大和の同型艦が戦艦「武蔵」です。1944年、シブヤン海で米艦載機の攻撃を受けて沈没したのですが、数日前に水深1000mの海底に沈む姿が撮影されたようです。

「大和」の圧倒的な知名度(宇宙戦艦ヤマトの効果もあるのでしょう)に比べると、一般的な知名度は極めて低い「武蔵」ですが、その断末魔を書いた「戦艦武蔵の最期」は、是非多くの方に読んでいただきたい本です。

不謹慎な言い方ですが、「大和」も「武蔵」も写真やプラモデルで見るその姿は勇ましくて格好良いと感じます。

しかし、その甲板で、船内で、いったいどのような惨劇が繰り広げられたのか、人間の柔らかい肉体と神経が、いかに無残に飛び散り、切り裂かれていったのか・・。

数年前、呉の海上自衛隊(総監部?)に立ち寄ったとき、戦艦「武蔵」の勇ましい絵が飾られておりました。

詳しいことは覚えていませんが、比島沖海戦の絵でしたので、この惨劇の直前か最中の姿であったはずです。

遠くから見て勇ましくても、船内や甲板は地獄絵図。主砲が狙っているのは、敵戦艦ではなく空を覆う無数の艦載機。

「武蔵」だけではありません。戦争で一見恰好よく見えるのは兵器だけ。人間は誰でも、柔らかい肉と繊細な神経で作られているのです。鉄で作られた格好良い兵器が、柔らかい体とこころを持つ人間を殺傷しているのです。

・・・戦艦武蔵発見のニュースを聞いて、遥か昔に読んだ、この本のことを思い出したので記録しておくものです。

本が手元にないため、内容についてほとんど触れることができませんでしたので、そのうち取り寄せて再読しようと思います。機会がありましたら皆様も、ぜひ。




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