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「つつみがみつつ」と「しごとをとりかえたおやじさん」

子供の頃に大好きだった絵本を、自分の子供が気に入ってくれるのは嬉しいものです。

ただ、自分が子供の頃流通していた絵本が、そのまま現代でも販売されているとは限りません。

古本で購入するにしても、当時価格の30倍くらいで手に入れざるを得なかったりすると、八つ裂きにされると知りつつ子供に渡すのも忍びなく、ひっそりと天袋に奉納しておくしかないというのが実情でした。

しかし、この度、当時価格の2倍(3百円)というリーズナブルな価格で、二冊目を手に入れることができたので、躊躇することなく娘にプレゼントすることが可能となった次第です。


名著「つつみがみつつ」(作:土屋耕一 画:たざわしげる)

実に魚影の濃い川ですね・・。

この絵本のすごいところは、作品中、ほぼすべての言葉が回文になっているところです。

「かんけいないけんか」

「しなもんぱんもれもんぱんもなし」

圧巻は、訪問先の主婦と子供との間で交わされる会話です。

「てつだつて」

「てつだうよ なんども どんなようだつて」

この絵本を作った人は偉大ですが、職場で安易にこの台詞を口にすると、パシりにされること請け合いです。




もう一冊、やはり三百円で購入したのはこちら。


「しごとをとりかえたおやじさん」(ノルウェーの昔話 再話:山越一夫 画:山崎英介)

「隣の芝生は青く見える」と言いますが(私には緑に見える)、このおやじさんは、奥さんの仕事ぶりが気に入らないばかりに、お互いの仕事をとりかえっこすることに同意してしまい、次々と失敗を繰り返したあげく、ブタを蹴り殺し、牛に吊り上げられて宙吊りになり、最後は水の入った大なべの中に落っこちてしまうのです。

釜茹でにならなくて良かった・・。

一方の奥さんは、ソツなくおやじさんの仕事(牧草刈り)を済ませ、マルチプレイヤーぶりを見せつけています。

絵本はここで終わっておりますが、読後に「旦那の仕事など自分で容易にこなせることを知った奥さんが、財産と年金を頭割りして出て行ってしまったのではないか」と、余計な続編を妄想してしまいました。

もはや「こどものとも」を味わうための純朴な心など、とうに失ってしまった証左に違いありません。
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コメント

コメント(2)
No title
2冊とも知りませんでした。
娘達が幼稚園時代に予約お取り寄せで買っていた
こどものともと科学のともは全部捨てずにとってありますのに。
良いお話がたくさんありましたね。

歌姫

2015/03/07 16:23 URL 編集返信
No title
うたひめさん、お子様の子供時代の絵本をそのままとってあるとは素晴らしいです。ネットオークション等で昔と同じ本を探すことは可能でしょうが、できれば思い出が染み込んだ自分の本を残したいですものね。

このシリーズ、私もほんの一部しか知らないのですが、読んだ刊は佳作ぞろいでした。

カッタウェイ

2015/03/08 00:39 URL 編集返信
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