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「青い炎のファラオ」2月号~3月号掲載分


雪が降る夜、アンの部屋の窓にイブリンの姿が映る。「外は寒い。中へ入れて」と懇願するイブリン。窓を開けようとするアンだが、イブリンの顔が別人のようになっていることに気づき、「あなたはイブリンじゃない」と窓を開けることを拒む。

ドンドンと窓をたたき続けるイブリン。必死に耐えるアン。突然、玄関のドアが開き、(ブロッケン伯爵のように)自分の首を持ったローズが現れる。

ローズがイブリンの前の窓を開けると、イブリンはアンに襲いかかろうとする。突然、正気に戻るイブリン。落ちてくるシャンデリアからアンを守ろうとする。「うらぎったな、イブリン」と現れたアヌビスはイブリンとローズを呼び戻す。

アンの首にはツタンカーメン王の王妃の印章が刻まれていた。アンはイブリンの幽霊の中に、まだ本当のイブリンが残っていて、自分を救ってくれたと訴える。

ロビンはアンの夫に、金庫から見つけた本を見せ、ツタンカーメン王の墓が発掘されたとき、ツタンカーメン王が復活したことと話す。

王は発掘に立ち会ったカーナボン伯爵の令嬢イブリンに恋をし、イブリンも王を恋したのだと。

ロビンは、「なぜ死んだイブリンには、イブリンという名を付けたのか」とアンの夫、マイケルを問いただす。マイケルは、イブリンが生まれたとき、アンが突然、「イブリ~ン」とつぶやき、「イブリンがいいわ、あなた。」と告げたことを思い出す。

「頭の中で誰かがいったのよ。イブリ~ン・・・て、きこえたのよ。」とアンは青ざめた顔で話したのだったと。

翌日、イブリンの墓参りに出かける二人。そこで出会った神父はアンに死人ののろいが見えると告げる。

マイケルはアンの父を訪ね、「アンはあなたの本当の娘なのか」と切り出すと、父親はアンが捨て子だったと打ち明ける。
(以上、2月号)

アンがベッドの中で、寒さのため目覚めると、隣には血まみれのイブリンが寝ていた。イブリンは王妃にアンを連れて行くと告げる。

アンが目覚めると、そこは王妃アンケスエンアメンの前だった。アンケスエンアメンは「お前の最後のときがきた」と宣告する。

アンケスエンアメンは、アンがツタンカーメン王とカーナボン伯爵の令嬢であるイブリンとの間に生まれた娘であると告げる。王の恋の激しさは魂を蘇らせ、その肉体に戻ったのだと。

王妃アンケスエンアメンはカーナボン伯爵やイブリン、発掘者を呪いにかけたが、イブリンの娘、アンを手にかけることができなかったため、アンの娘イブリンやその友人のローズを使って、アンを自分の前に引き立ててくることにしたのだ。

アンは自分は母のうらみで殺されてもしかたないが、子供たちの命だけは助けて欲しいと懇願する。

王妃はアンの最後の望みも聞き入れず、配下の死者たちに、アンを手術台に運び、「生きながら脳をぬき、内臓をぬくのです」と命じる。

一方、マイケルとロビンはアンが連れ去られたことを知る。ロビンは兄の手帳を解読し、兄ジョナサンが、復活の秘密を知るため自殺したことを告げる。

ロビンはエジプトに向かう機中で、マイケルに「この世からのはげしいよびかけに、きっと兄はこたえてくれるはずです」と話す。死んだイブリンたちも生き返れるのだと。

処刑台にはりつけられたアンのもとに、小刀を持ったジョナサンが現れる。アンはジョナサンに「私はどうなってもいい。イブリンやローズをあなたの手で助けて」と涙ながらに訴える。

なおもアンを手術しようとするジョナサンの耳に、ロビンの声が聞こえてくる。

ロビンは、王妃の呪いでイブリンとアン、そしてローズが死の国に招かれていることを告げ、みんなを復活させるようにジョナサンを説得しようと試みる。

「兄さんならできる。兄さんの学説が立証されるかどうかの瀬戸際なのだと」

「学説。」ジョナサンの瞳がキラと輝く。

ジョナサンはアンを拘束していた鎖を引きちぎると、「子供たちをつれてまっすぐにかけるんです。けっしてもどってはいけない」とアンに告げ、死の国を出ていくように促す。

ジョナサンは死の国の扉を閉ざそうとするが、中から王妃の手がジョナサンを捉える。ジョナサンは自らを犠牲に、アンたちを逃がし、死の国の扉を永遠に閉ざす。

ロビンは復活したイブリンの肩を抱きながら、王家の谷に光っていた青い炎が消えたと話す。よみがえりの時は終わったのだ。

ロビンはジョナサンの学説を論文にまとめて発表することを誓う。イブリンはその手伝いをし、ローズはロンドンでロビンより素敵なボーイフレンドをみつけることを宣言。

大きな赤い夕陽が王家の谷に落ちようとしていたが、その残り少ない光は、あたかもジョナサンが別れを告げているようであった。
(以上、3月号。完)

************************************

・・・結局、誰も死んでいない(自分で勝手に死んだジョナサンは除く)というのが、この物語のオツなところです。この話を再読したがっている方、結構いらっしゃるようですね。

再読して気づいたのですが、ロビンはかなりいいとこのぼっちゃんらしく、いつもお洒落な出で立ちです。上衿だけベルベット(しかも上衿全体でなく、エッジ部分は共地の仕様)のストライプ柄のジャケットや背バンドのついたチェックのサマーツイード(半ズボン)、エポレットがついたサイドベンツのサファリジャケット等々・・。

さらにどうでもいいことですが、第一話がスタートした8月号の表紙の右ページに掲載されていた「お友だち(読者)の絵」コーナーには、ライギョとタガメがカエルを取り合っている素晴らしい絵が掲載されておりました。タイトルは「ライギョと虫たち」。

いかにこの時代、ライギョが身近であったかがうかがい知れる、素晴らしい作品です。国会図書館で閲覧をされる場合は、この名画も是非ご覧ください。

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コメント

コメント(2)
No title
ありがとうございます。
素晴らしいストーリー解説に感謝・感謝です。
私も国会図書館のことを調べて、なんとかもう一度読めるように頑張ってみます。

本当にありがとうございました。

RIVER

2015/05/05 21:34 URL 編集返信
No title
RIVER様、こちらこそお陰さまで放置していた解説を完結させることができ、感謝しています。

あのまま放置・塩漬けになること間違いなしでしたので・・。

国会図書館の件、確か複写申込みができる図書館が地方の自治体にいくつもあって、そこを経由して申込書を送付すれば有償でコピーを送ってくれたと記憶しています。

今でも対応可能だといいのですが・・。うまくいくことを願っています。

カッタウェイ

2015/05/05 21:50 URL 編集返信
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