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国語の教科書に載っていた「三人の旅人たち」

国語の教科書に載っていた話というのは、意外と再読する機会がないものが多いようです。

「チックとタック」(柱時計の中に住んでいる小人二人がお寿司を食べて・・)や「くじら雲」など、もう一度読んでみたい作品も少なからず存在するのですが・・。

そんな再読希望作品の一つが、このジョーン・エイキン作・猪熊葉子訳の「三人の旅人たち」です。


ストーリーは、さばくにある小さな駅(15年以上一度も電車が止まらない)で働いている3人の駅員が、一人は汽車で東へ行って市(まち)へ。もう一人はやはり汽車で西へ行って海と山へ行って帰ってくるが、最後の一人は歩いて北へ行き、オアシスを見つけて帰ってくる、というものです。

数十年ぶりに再読して感じたのは、「15年間ほとんど何も仕事をせずに給料を貰えるとは結構な身分だ」というやっかみですが、同時にとても印象に残ったのは、小さな駅でも二人でなく三人の人を配置すると、ふたりでもう一人について「ぶつぶつもんくを言うことができる」ので、とても具合がいい・・というくだりです。

けんかを避けたいなら、いっそ一人勤務にしてしまえばいい、というのはリストラ時代の中年読者の発想なのかもしれませんが、15年間本業で働いたことがない駅員を「けんか防止のため」に3人も雇用し続けたという童話が違和感なく受け入れられた時代というのは、やはり呑気な時代であったということかもしれません。

この駅に勤務したいとは思いませんが、オアシスにルアーを追う魚が沢山生息していれば、ここで余生を過ごすのも悪くないかもしれません。
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