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紺フランネル・チョークストライプのスリーピースを求めて

20年前。

ヴィンテージジーンズが大好き、スーツが大嫌いだった私は、いつも不思議でなりませんでした。

「街で見かけるジーパンは、一目で生地の良し悪しが分かるのに、サラリーマンが着ているスーツはどれも似たり寄ったりに見えるのはどうしてだろう?」

友人にそう話したところ

「スーツほど差が見える服はないよ」

と言われましたが、どんなに目をこらして見ても、やはり街行くサラリーマンのスーツは、どれも似たり寄ったりにしか見えない・・。

眼が肥えていないのだから仕方ないな、と思いながら、「本当に良いスーツを着ていれば、自分にだって何か感じるものがあるのでは」との思いも捨て去ることはできませんでした。

そんなとき、地下鉄で衝撃的なスーツ姿の男性を見かけたのです。

起毛感があり光沢がないやや明るめのネイビーに、チョークで引いたような消え入りそうなストライプのスーツ。

一歩間違えば、威圧的にもなりかねない広めのストライプながら、その温かそうな生地感と、消え入りそうな線のおかげで、何ともいえない雰囲気を漂わせていました。

何より、そのスーツが着用者にとても似合って見えたのです。きっと注文服だったのでしょうが、そのときの私にはそこまで見抜く力はありませんでした。

それでも、その服を見たときのインパクトは、私に新たな考えを抱かせるには十分でした。

「スーツは、嫌々着る服じゃないんだ。」

「サラリーマンの制服」とスーツを敵視していた若輩者の私は、このスーツに出会って自らの見解を改め、いつか自分もこんなスーツを着てみたいと願うようになったのです。

そして、信頼できるフィッターと出会い、この15年強の間、注文・失敗・補正を繰り返し、生地やボタン、金具裏地の入手経路も少しずつ発見・開拓してきたのです。

しかし、いつまでもこのフィッターの方が、私の相手をしてくれるとも限らないし、目当ての生地が個人輸入できなくなったり、価格が一気に高騰しないとも限らない・・。

そこで、この冬完成を目指し(多分無理)、まずは生地見本を取り寄せることにいたしました。

生地屋さんはフォックス・フランネル。サンプルの代金は3.6ポンド(送料)です。

生地が気に入れば、大量に買い漁ったチェコスロバキアSTARのスライダーに、アンティークの二本針シンチフック&バー2ホールの色付きホーンボタンで持ち込み材料は完璧です。

裏地は重いベンベルグにするか、大昔のアルパカ裏地を確保してもらうか、悩みどころであります。
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コメント

コメント(2)
No title
スーツは深いですね。新卒の時は何を着ていいかわからないせいもあって結構スーツにもこっていたのに、今では1着の超無難黒スーツを2日連続で着ている自分が恥ずかしいです。

chargeup2003

2015/09/07 21:14 URL 編集返信
No title
chargeupさん、本当に深いですよね。長く着れるタイムレスで無難なものが理想なのですが、細かな部分でが知らないうちに流行に左右されているのが実に面倒です。

カッタウェイ

2015/09/07 22:12 URL 編集返信
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