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「靴は履かないと美しくならない」という言葉が理解できるまで

私が革靴に興味を抱き始めたのは1998年頃です。

今となってはすっかり昔のこととなってしまいましたが・・。

当時はまだインターネットも普及半ばで、公開されている情報も今とは比べものにならないくらい少なかったものです。

それだけに、魅力的なホームページがあれば、食い入るように見入り、読み込んだものでした。

そんな魅力的なホームページのひとつに、「靴のページ」というサイトがありました(現在では閉鎖されたのか、読むことができないようです)。

エドワード・グリーンクロケット&ジョーンズといった靴メーカー名を初めて知ったのもこのサイトなら、フルブローグとかセミブローグとかといった用語も、このサイトで初めて目にしたものでした。

そのサイトで、管理人の方が「靴は、履かないと美しくならないのです」ということを強調しておられたのを、折に触れ、今でも時々思い出します。

私は当時、「これって本当なのかな?靴は履くとシワが入ってみすぼらしくなることのほうが多いんじゃないかなぁ?」と感じており、正直なところ、この言葉の本当の意味を理解することができなかったのです。

それから18年が経ちました。




1999年の冬にオーダーし、2000年の夏に納品された、このエドワード・グリーンのチェルシー(画像はエフェクトがかかっています)を磨きながら、つくづく感じるのです。

あのホームページで、管理人の方が仰っていたことは正しかったと。

履き込むことで、革は無数の屈曲を繰り返し、屈曲部の履きジワだけでなく、アッパーのあらゆる箇所に、様々な大きさ、深さ、方向の皺が刻まれます。

革の表面の光沢に加えて、これらの皺が、あるところでは深く、あるところでは浅く光を反射して、万華鏡のような(ちょっと大袈裟ですが)美しさを、平面的だった銀面に与えるのです。

もちろん、すべての靴がそうなるわけでなく、アッパーの革質、(木型が)持ち主の足に合っていたかどうか、手入れは過不足なかったか、靴に合ったシューツリーを入れていたか、等々の諸要件が満たされていることが条件であることも、また事実であろうかと思います。

それでも、やはり管理人様が仰っていたとおり、「靴は、履かないと美しくならない」ものなのだと、今では私も心からそう思うのです。
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コメント

コメント(2)
No title
コードバンなんかも履いて磨きまくった奴の方がかっこよく思えます。天気予報とにらめっこてすが(笑)。

tei-g

2016/11/05 14:43 URL 編集返信
No title
> tei-gさん
コードバンは文句なしに履きこんだほうが恰好いいと思います。最初に好きになった革靴はオールデンのコードバンで、カーフの良さや革のクオリティが多少なりともわかるようになるまでは少し時間がかかりました。

カッタウェイ

2016/11/05 14:58 URL 編集返信
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